こどもの病気
中耳炎(ちゅうじえん)
急性中耳炎、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)、の二種類に大きく分かれます。
- ・急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)
- かかる子のほとんどが2歳までに発症し、その後も同じ症状を繰り返すことがあります。強い耳の痛み、耳だれ、耳づまり感などが起こります。軽症の場合は抗生物質や消炎剤などの内服、抗生物質の点耳などを行います。鼓膜の腫れがひどい場合、鼓膜を少し切開し、膿を出すこともあります。
- ・滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)
- 耳がつまった感じ、耳が聞こえにくいなどの症状が起こります。耳の痛みは起こらないか軽いことが多いですが、鼻炎や副鼻腔炎といった鼻の病気が同時に起こっていることが多いため鼻の処置も大切です。また、たん切りの内服や、鼻の奥から中耳に空気を送る通気という治療も行います。数か月治療をしてもよくならない場合、鼓膜切開や鼓膜チューブの手術が必要な場合もあります。
鼻炎、副鼻腔炎
- ・急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)
- みず鼻や粘り気のある鼻汁の多い状態です。小児ではうまく鼻をかめないことが多いため内服だけではなく、鼻水を吸い取る鼻の処置が必要になってきます。
- ・慢性鼻炎(まんせいびえん)
- 急性鼻炎のあと、長く鼻炎が続いている状態です。たん切りの内服、ネブライザー、鼻の処置が大切です。小児ではこまめに通院することが必要となります。
- ・急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)
慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん) - 小児では、風邪の時に同時に起こりやすく、黄色や緑色の色のついた鼻水が特徴です。抗生剤、たん切りの内服、ネブライザー、鼻の処置を行っていきます。治っていくのに数週かかることもあります。